借金をしたものの、その後に何らかの事情で返済が行き詰まってしまった場合には、債務整理をすることで生活に余裕が生まれる可能性があります。債務整理とはいっても、実際にはいくつかの種類があり、任意整理・個人再生・自己破産はその代表的なものです。任意整理は債権者との任意の話し合いにより、利息の軽減や返済期限の引き延ばしなど、有利な条件での和解を目指すものです。これに対して個人再生や自己破産のほうは、裁判所での手続きが必要となり、法律の強制力をもって債務の一部または全部を免除してもらう方法といえます。

いずれの場合には深い法律の知識が必要となりますので、通常は弁護士に依頼して代理人となってもらいます。債務整理で弁護士を利用する場合には、着手金や報酬金などといった、膨大な金額の費用を支払うことになります。それでも債務整理のメリットは大きいものですが、もしもできるだけ費用を節減したいのであれば、司法書士を活用する方法も挙げられます。ここで司法書士に債務整理が可能なのかどうかですが、実はすべての司法書士が対象ではないものの、一部の認定司法書士とよばれる人たちであれば、条件付きで依頼することは可能です。

その条件は簡易裁判所が取り扱うレベルの示談交渉や訴訟などの手続きであることです。したがって140万円以下の場合であれば受任が可能ということになりますので、弁護士よりも報酬の金額が格段に安い司法書士を活用するメリットは大きいといえます。