エコな業務用食品容器

国連のSDGsの基準に合わせて開発されたのが、環境に配慮したエコ素材の業務用食品容器です。これらには、バイオマスプラスチックと性分解プラスチックのに種類があります。どちらも環境に与える影響が他の物より小さいのが特徴ですが、その性質には大きな違いがあります。たとえばバイオマスプラスチックは、植物由来の資源と従来の材料を合わせて作り出した新素材です。

トウモロコシやサトウキビなどの食品にある、食べられない部分を有効利用して作られるケースがほとんどです。これらは植物から採れる原料のため、石油のように枯渇してしまう心配もありません。この素材を使った業務用の食品容器は、使用後に燃やす際のエネルギーが従来の物より少なくてすむというメリットがあります。それによって処分する際の環境への負担を、これまでより多少減らすことが可能になります。

見た目も使い心地も従来品とほぼ変わらないので、以前と同じように使える点がこの業務用の食品容器を使う最大の利点になるはずです。一方生分解性プラスチックは、使用後に容器が水分と二酸化炭素に分解されるという機能を持っています。そのため廃棄するために焼却処理する必要がなく、比較的簡単に処分することができます。容器はその後時間の経過と共に消えてしまいますので、それによって海洋に投棄されるプラスチックゴミを減らすこともできます。

ただし分解するのに時間がかかることと、一定の条件を満たさなければ分解できないという欠点もあるので取り扱う際にはその点も承知の上で使う必要があるでしょう。

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